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尻の穴

キスダム 第七節 過刻 イマムカシ

キスダム 第七節 過刻 イマムカシ


哀羽さんがNIDF NES隊に入隊した当初のこと。
「ブルージャケット」に選ばれた彼は初日から遅刻。
集合場所へ向かう過程で同じ名前を持つ七生愁、そして流姫那由乃と出会います。

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「辞令を渡そうと思っただけなのに。同じ名前だけあって、息もぴったりね」

警告書を恐れて逃げ出した二人に、由乃が微笑む。
ここからこの三人の関係が始まったようです。


アバン終了。Aパートへ。


遅刻した二人は当然ですが教官に叱られます。
「いいか、ここに配属されたとはいえ素質のないものは即刻除隊させるから、そのつもりでいろ!」
厳しい言葉の後にはすぐさまシュミレーターによるNES機の訓練。
ドンケツにはケツバットの刑です。

「俺ら最悪じゃね?初日の印象」
こぼすように言ったのは亜久里さん。すぐに七生さんが謝罪しますが、哀羽さんは「謝る必要なんてないぜ」と発言。

「要は実力だろ!」
「いいこと言うじゃない」
「でもケツバットですよ?」
「訓練中だぞ。無駄口はよせ」
「さっそく仕切り屋か!?」

狼騎さんの言葉に反発し、先頭へ飛び出す亜久里さん。ターゲットを撃墜するとヴァイパーを分離してコクピットアーマーで一足先にゴールへ向かいます。
しかしそれを残りのメンバーが許すはずもなく、続々とアーマーで降下。

「一番は譲らねえ!」
「ゴールラインまであと1200か」
「お先に!」
「ケツバットは嫌だ!」

哀羽さんのガトリングで攻撃を受けた亜久里さんは順位を落としてしまいます。
「そうはさせねえ!」

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「おまえもな!!」


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哀羽さんに散々やられた結果、ケツバットの刑は亜久里さんに決定。
なんだか亜久里さん損な役回りばっかりの気がしますね…


訓練終了後、談笑しながら歩いていた彼らは教官に呼び止められます。

「シュウ!二人!ちょっと来い」

その隣には科学主任・流姫那由乃の姿も。
渡しそびれた辞令と、ついでに警告書を二人に預けた由乃はその場を立ち去ろうとしますが、哀羽さんにその手を掴まれる。

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「あんたのアドレスも教えてくんないかな!」

哀羽さん超積極的。


「…そっちも一番乗りかよ」

亜久里さんが尻をさすりながらぼやきたくなる気持ちもわかりますね。

ここで回想が終了。
時間は現代へ。


玲は燻京香へ「猪尾亜久里の転生」を伝えると「ここから先がおもしろい」と心中で呟く。
彼女は一体何を知っていて、何を目論んでいるのでしょうか。


Aパート終了。Bパートへ。


玲の立ち去った部屋で京香に「あのとき死者の書の光を浴びたものはまだ転生する可能性がある」と告げる真崎。

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「迷うことなど許されぬ…私はあまりにも多くの犠牲を出しすぎた。そしてきっと…これからも」

彼女の元から離れた真崎は部下に玲のマークを指示。

「あなた一人に苦しみを負わせはしない」
「あなたを決して、一人にはしない」


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玲の思惑、京香の真意、真崎の胸中。こちら側も複雑なようです。



その頃、海の近い場所で休んでいる哀羽さんたち一行。

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「…こっちがツッコミ担当のヴァイレで…」
「攻撃だ」
「こっちがボケ担当のヴァラール」
「防御だ」

アヴホースのしもべを「CGと同じ」と切って捨て、すっかり慣れ親しんだ様子のイエラ。
傍らで哀羽さんは乃亜の手当てを受けていますが、傷の治りの早さに驚かれます。

「あれだけの傷がもう治ってる。さすがスーパーマン」
「化け物から、ずいぶん昇格したもんだ」

気を悪くしたのかその場を立ち去る哀羽さんと、それを追いかける乃亜。
やはり亜久里さんを自分の手で再び死なせてしまったことが、彼の心に負担をかけているようです。
後悔の言葉を口にする哀羽さんに、木の上からヴァルダの言葉が降ってくる。

「人間というのは不便な生き物だな。老いることを恐れるくせに、なぜ不死を手にいれて苦悩する?」
「不死なんて…本気で誰も望んじゃいない。人間は死ぬからこそ、今が愛おしいんだ」

それでもなお乾いた言葉を投げかけるヴァルダに乃亜は反論しますが、逆に「おまえも片棒を担いでいる」と言いくるめられてしまいます。
そしてヴァルダ、哀羽さんがともに予見する、さらなる「裏返り」の存在。
かつての仲間と戦わなければならないその過酷な運命に、ヴァルダは「同情は不要」と切って捨てる。

「同情なんて!」
「なら愛か?」
「え!?」

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「愛の定義を学習したのか?」
「いや、鎌をかけてみた」
「鎌って!」
「鎌はわかるのか」

彼女らの会話に何を感じたのか、哀羽さんは舌打ちとともに反転して走りだし、その先に広がる海へと飛び込む。

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(俺は…俺は…仲間と戦うために、人を捨てたんじゃない)

ゆっくり海底へと沈んでいく哀羽さん。
あれだけの決意をして伝承者としての覚悟を固めた、その矢先に突きつけられた現実。
その胸中は計り知れません。

そんな彼の目に映る水飛沫。
乃亜。

哀羽さんを追いかけ飛び込んできた彼女は、彼に向けてそっと手を伸ばす。
そして彼も。


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再び回想。

夜中にNES機の格納庫へ侵入したNES隊の面々。
彼らはその実機を間近に見て、それぞれ思うところがあるようです。

しかしその最中、冬音が取り落としたライトの光を視界に捉えた由乃が格納庫へ駆けつけ、彼らは一目散に逃走。
ヴァイパーのコクピットにいた哀羽さんは態勢を崩し、機体の誤作動を引き起こしてしまいます。

「どうなってんだ?」
「無人モードの誤作動だわ!まだバグが修正しきれていない!」


ちなみにこのシーン、発進するヴァイパーの横で先を読み狼騎さんたちが格納庫の扉を開けています。


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「くそっ!このまま飛んでいったらどこに落ちるかわからねえ!そんなこと、させるかよ!」


腹を括った哀羽さんはコクピットアーマーの脚を機体下部から出し、制動をかけますが、ヴァイパーは進路を左へ逸らしたのみ。
爆散とまではいきませんでしたが、機体も哀羽さんも、大きく傷ついてしまいます。

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「みんな、わりぃ。俺達の機体、守れなかった…」
「あなた…」

哀羽さんひとりの脱出だけならおそらく出来たはず。それを最後までしなかったのは、彼がメンバーみんなの夢を守りたかったからなのでしょうね。



それから一ヶ月、怪我から立ち直った哀羽さんは病院で見舞いに来た由乃と出会います。

「あれだけの怪我がたった一月で治るなんて、まるでスーパーマンね」

それでも処分は免れない。落ち込む哀羽さんに由乃は「生きてて良かった」と口付け。
直後彼が見たのは、走り去る由乃と、背後から現れる仲間たちの亡霊。

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悪夢。




哀羽さんが夢から覚めると、そこには乃亜の姿が。
彼女が海中から引っ張り上げてくれたようですね。

「俺が見張る。少し眠ったほうがいい」
「…うん」

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「金星か」

空に光る金星を見上げ、乃亜は未だ哀羽さんの中から消えない由乃のことを想う。

「この世でたったひとつ、一番綺麗な、明けの明星」

その一方で、ヴァルダは再び「気配」を感じ取る。
微笑む玲、そして新たな「裏返り」…

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なんか…格ゲーに出てきそうなこの人は…



つづく。
by kaname1102 | 2010-05-31 02:00