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尻の穴

キスダム 第十五節 胎慟 ノロシ

半年前、ハーディアンに食われたその時、体内でかつてのイメージ、あるいは悪夢を見る樹。
その彼女は現在コクピットアーマーを駆り、レジスタンスと連携してハーディアンへ対抗しているようです。

「さあ!私を食ってみろ!」

3体のハーディアンのうち樹が一体へと射撃を浴びせる中、レジスタンスは携行した音波のようなものを発する武器で一体を足止め。ベルゼブやハーディアンを圧倒しますが、接近するもう一体により樹が窮地に。
彼女を援護しようとした「ナオ」という少女が犠牲になってしまいます。

「貴様あああああああっ!!」

激昂した樹は損傷したコクピットアーマーを飛び出すとハーディアンに拳を叩き込み、その血を浴びながら荒々しく止めを刺す。

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血に塗れた彼女を見るレジスタンスの目は、恐怖に怯えていました。



大型のハーディアンに襲われ、廃墟の街を走る哀羽さん一行。
ヴァルダはいつものように乃亜たちを見捨てて逃げるよう進言しますが、こちらもいつものように拒否する哀羽さん。

「じゃあ簡単じゃない方法を考えな!」

叫びながら飛びかかりますが、あえなく弾き飛ばされてしまい、簡単には倒せそうもありません。
しかし突如ハーディアンは苦しみ始め、地中へと逃走。
直後に「味方」と名乗る人物がトレーラーを引き連れて現れます。

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トレーラーには「アンチハーディアンウルトラソニックレイディアルアナスィーマ」、通称「アフラーシステム」と呼ばれる機材が搭載されており、遠目からそれを眺める玲は「厄介なもの作ってくれたわねー」と呟く。



一方、樹の所属するレジスタンスキャンプ。

「あんたに、あんな力があったとはな…」
「…ナオは、気の毒だった」

荷物をまとめ、短く言葉を交わすと静かにそこを離れようとする樹。
その途中、一人がこう漏らします。
「化け物…!」

(そうだ…私は…人間じゃない…)

悲しげな表情で去る樹。
彼女もまた死者の書の光を浴びた「裏返り」なのでしょうか。



拠点となっている造船所へ案内される哀羽さんたち。
そこには思った以上に豊富な戦力がかき集められていて、対ハーディアン用の研究も進められているようです。海底の「竜宮城」というところがその核になっているらしく、彼は携帯用アフラーシステム、アフラーガンの存在を示唆します。
色めき立つイエラと乃亜に、しかし彼はシステムには動きを止める効果しかないことを、乃亜だけを連れだして明らかにします。

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倉庫ではNES機が整備されていて、新型の開発も試されていること、そして由乃の妹である乃亜に、ここに残って研究を手伝って欲しいと彼は訴えます。

イエラと哀羽さんに合流した乃亜はさっそくそのことを話し、パイロットとして残るイエラもまた乗り気ですが、哀羽さんだけは浮かない表情。
「俺は出て行く」と壁に預けた体重を元に戻す。
そんな彼に乃亜は「あたしどうしたらいいと思う?」と尋ねる。

「もしあたしが、シュウの助けになるんなら、いっしょに行ってもいいかなって」

「これまでの行動を分析すると、今後お前が哀羽の助けになるとは思えない」
「お前がいても邪魔なだけだ」

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ヴァルダの言葉に追い打ちをかけるように哀羽さんは冷たく言い放ち、部屋を後に。

「…失格。波動が乱れているぞ」
「黙れ」
「『俺と一緒よりここに居る方が安全だ』とでも言うのか?」
「ツッコミのつもりか?」
「結論は我々と同じだが、到達への道筋は違ったようだな」
「……」
「また乱れた」
「黙れ」

こうして哀羽さんは再び一人で歩き始めます。



廃墟となったビルの間を歩く樹。
その道の中、一件のバーに明かりが灯っているのを見つけた彼女は不審に思ってか立ち寄りますが、中にいたのはバニーガール姿の玲。

「待っていたのよ、樹」
「…樹さん、でしょ」

ブラッディーマリーというカクテルの由来を説明しながら差し出す玲に、樹は銃を突きつけますが、彼女は平然とそれを飲み干し、口内から樹の父親、沙々羅教授の結婚指輪を取り出す。

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「沙々羅教授は私が預かったわ」
「父を…?」
「生きていたのよ?会いたいでしょう?」



捕獲したハーディアンを輸送するレジスタンス。
かつての樹の仲間であった彼らは、樹を放逐したことを後悔しているようにも見えます。
そこへ地中からハーディアンが襲来。アフラーシステムを起動させる間もなく危機に陥りますが、突如現れた七生さんによって救われます。
ちなみに必殺技の名前は「ウジャターラ」と言って、なんだかウジャいです。

樹のことを聞いた由乃は彼女がなぜレジスタンスの「誤解」を解こうとしないのか、不思議がっているようで、七生さんはこう答えます。

「樹はそういうやつなんだ。言い訳は一切しない。だから信用できる」

言いながら歩く彼らはその先で、「ドルフィン」が離陸するのを目撃します。



哀羽さんと別れた乃亜とイエラは、基地の屋上からベルゼブ襲来の警報を聞く。
すぐさまアフラーシステムが起動され、ベルゼブは一掃されますが、その中からなお猛スピードで駆ける人影が。
アフラーシステムのデータを強奪することを要求された、樹です。
彼女にも最大出力のアフラーシステムが照射されますが、まるで効果がありません。
ハーディアンと一体化した「裏返り」には効果がないのでしょうか?


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「哀羽どこだ!出てきて私と戦え!」

絶望に暮れ、哀羽さんの名前を呼ぶ乃亜。
彼は果たして応えてくれるのでしょうか。

つづく。



余談ですが『キスダムR』ではここからOP、EDが変わります。
OPは無印『キスダム』ではほとんど今までの映像のツギハギでしたが、『R』では新規カットがふんだんに使われ、演出や効果も格段に向上しています。
特にヴァルダの一枚絵はクオリティが高いのでディスク化の際にはぜひ特典として付けて欲しいですね!



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by kaname1102 | 2010-09-04 22:33